こんにちは。
今日は先日ANAが発表した新路線、
特に羽田ーヨーロッパ方面について考えてみます。
※あくまで推測のつぶやきです。
- ANAのヨーロッパ路線はドイツばかり。
- ルフトハンザとのJoint Venture
- 国からの配分という言い訳ができた
- ハワイアン航空争奪戦もJoint Ventureのせい。
- 今後のガルーダインドネシアの争奪戦
ANAのヨーロッパ路線はドイツばかり。
現在ANAが就航しているヨーロッパ路線は、
まず、老舗の
・ロンドン
・パリ
・フランクフルト(×2)
そしてここ数年に開設された、
・ウィーン
この7路線8便のうち半分の4便がドイツなのです!
まぁ、ANAはルフトハンザ航空と同じスターアライアンスに所属しているからね。
ということでそうなんですが、あまりにも偏りすぎているような。。
スターアライアンスに所属しているヨーロッパ系エアラインは、
・ルフトハンザ
・オーストラリア航空(ルフトハンザグループ)
・スイス航空(ルフトハンザグループ)
・エーゲアン
・LOTポーリッシュ
・TAPポルトガル
ウィーンに関してはハブにしているオーストラリア航空も、
今やルフトハンザグループの傘下になるので、
その理由からANAは最近新規に路線開設できたのだと思います。
でもその他にも需要がありそうな所ありませんでしたか?
の謳い文句で成功しているように、
需要もそこそこあり、乗り継ぎでも活用出来そうなものでしたが。
前からずっとパートナーがいるイスタンブール、北欧に就航しないかなぁ。
と待っていたのですが、それができなかった訳があったと思います。
ルフトハンザとのJoint Venture
現在ANAはアメリカはユナイテッド、ヨーロッパはルフトハンザと
Joint Ventureを実施しています。
Joint Ventureとは強い提携!もはやグループ会社みたいに密接。
運航スケジュールを双方にとって便利なように調整したり、
チケットの価格を合わせたりとメリットもたくさんあります。
しかし、強い提携のためデメリットもありそう。
例えば「親友なんだから、他の人と仲良くしないで?」
(→利益は全部俺んとこ持って来いよ。)
なんて小学生の約束みたいなものもあると思われます。
ANAがここ数年にミュンヘン、デュッセルドルフ、ウィーンを新規開設できたのも、
ルフトハンザとの提携が無ければ不可能であったでしょう。
ルフトハンザへの乗り継ぎが可能で、且つ彼らもチケットを販売してくれるから。
ルフトハンザにとってもANAがヨーロッパに連れてきた乗客を、
フランクフルト、ミュンヘン、ウィーンからヨーロッパ各都市に乗り継いでもらえば収益があります。
もしそこで、北欧コペンハーゲン、ストックホルムからスカンジナビア航空でヨーロッパ各地に乗り継がせたい。
イスタンブールからトルコ航空で乗り継がせたいって言ったらルフトハンザは?
なんで他の人と仲良くするの?ルフトハンザだけで十分でしょ?親友なんだから!
となる。
この強い提携があるために、今まで北欧やイスタンブールに手が出せなかったのではないかと推測しています。
国からの配分という言い訳ができた
しかし、今回羽田空港昼間帯の発着枠拡大に伴い
この配分についても、政府はそれぞれの提携をあからさまに加味しています。
ANAも国からトルコ、スカンジナビアの枠を配分されたと言えば、
ルフトハンザも致し方ないと考えるかもしれません。
ただイスタンブール、ストックホルムを開設してどの範囲までコードシェアできるかは、
親友からのお許しが必要になるのではないかと思います。
東京ーストックホルムはスカンジナビア航空も飛んでいない、ANAだけの路線になるので
個人的に凄く応援している路線なのです。
ハワイアン航空争奪戦もJoint Ventureのせい。
Joint Venture絡みで、ハワイアン航空の提携がANAからJALに変わったのも
Joint Ventureの影響があると推測できます。
・ハワイアン航空のハワイ諸島内路線にANAの便名をつけてコードシェア
のみで、日本ーホノルル、コナ間はコードシェアをしていませんでした。
なぜか。
ANAとJoint Ventureしているユナイテッド航空に成田ーホノルルの便があるからだと思います。
ユナイテッドからしたら、ハワイアンのチケット売るなら、俺んとこのチケット売れよ!ってことです。
では、ハワイアンの言った、「JALの方がより良いパートナーになれる。」という本意は?
東京ーホノルル路線に参入していないので、
ハワイアン航空と提携したきゃどうぞ!って事かと思います。
これによってANAと出来なかった日本ーホノルルのコードシェアが
JALとなら出来るからパートナーを変更したのでしょう。
今後のガルーダインドネシアの争奪戦
以前はANAと個別提携しておりましたが、今はJALとも個別提携しており
二重提携をしながら今後本当のパートナーを決める。というお試し期間中です。
ガルーダインドネシアが希望しているのは日本ー北米にガルーダ便名をつけたい。
なぜなら、ジャカルタから北米に直行便を飛ばすのは難しいから、
日本経由で、その先はパートナーにコードシェアとしてお願いしたい。
これに関してANAの親分ユナイテッド、JALの親友アメリカンがどう思うか。
日本ー北米のそれぞれの便数を見たらなんとなくわかります。
ユナイテッド航空は太平洋路線を重要視し、アジアからアメリカに到着した客を
さらに乗り継ぎで、アメリカ国内や南米に運んでいます。
しかし、ガルーダインドネシアはデルタ航空率いるスカイチームのメンバーですから。
アメリカに到着したお客さんは、デルタにとられてしまうでしょう。
逆にアメリカン航空は比較的太平洋路線の便数も少ないです。
そこまで悪い事ではないと考えるのではないでしょうか。
今後の動向が楽しみです。